DTM

マスタリングのコツについて私見を述べてみる。その3

更新日:

 

マスタリングをする上で欠かせないことの一つに、
いかにミックスを綺麗に仕上げるかということが言えます。

マスタリングをする以前にミックスの音が悪いと、
どう頑張ってもマスタリングで曲を仕上げることができないのです。

そのためにはミックスの段階でヘッドルームを意識して楽曲制作を行っていく必要があります。

今回はこのヘッドルームに着目して記事を書いていこうかと思います。

 
 

スポンサードリンク

 
 

ヘッドルームとは

 

ヘッドルームとは一体なんなのでしょうか。

これには楽曲の音量のピークについて知る必要があります。

音が割れるギリギリまでの音量の大きさをピークと言います。

ヘッドルームとはこのピークと音が割れない時の音量の状態のことを言い、

ヘッドルームを意識するとは、
この音量の変化を意識しながら楽曲制作を行うということになります。

それではヘッドルームを意識するにはどうすれば良いのでしょうか。

 

トラックの音量バランス

 

ヘッドルームを意識するため、この作業に慣れるためには、
メーターや自分の耳を使って音を感じ取る必要があります。

それはミックスの段階で個々の楽器のトラックの音量を、
ピークに持っていきすぎないということが一つ言えます。

ミックスが終わった段階で、全体でどれくらいのヘッドルームを残すか。

よく言われるのが-5db〜-6db程度ですが、近年ではもう少し突っ込んで-2db〜-3dbを辺りのこともあります。

私は後者を目安にすることが多いです。

 
 

スポンサードリンク

 
 

個々のトラックはどれくらいか

 

ちゃんとしたスタジオでエンジニアにお願いすると、-11db前後であることが多いです。

この数字は小さいと思われるかもしれませんが、大きな音で録っていたのは昔の話です。

昔は機材の関係上そうしないと、良い音で録れなかったからです。

ミックスを始める前に、フェーダーなどを全くいじらないでこれくらいになるように設定することをおすすめします。

あと、話が少しそれますが、ミックスの前にある程度個々のトラックのVUが触れるか確認していた方が良いと思います。

少しいじるとバランスがすぐ崩れたり、コンプやEQ使ってもうまくまとまらない、音がしょぼいなどはそもそもの音が弱い傾向があります。

ここをしっかりやっておくとマスタリングの効率も上がってきます。

VUはかなり種類によってぶれますし、DTMではあんまり意味ない的な意見もみかけますが、ある程度触れるようにボリュームなどで調整しておいた方が良いです。

ここの調整でコンプやEQを使うこともあります。

 

プラグインを使う前に

やや脱線が続きます。

コンプやEQがその性能をフルに発揮するには適切なボリュームでインプットする必要があります。

この適切なボリュームはVUがある程度触れていて、-11db前後がおすすめです。

VUの触れ具合は楽器によって変わってきますし、メーターによっても全然変わってきますので一概にはいえません。

例えば、EQには帯域調整とは別に全体の音量を調整するフェーダーがあると思います。

これがついているのもそうした理由からです。

例を挙げると、適切なレベルでEQにインプットする➡︎EQで音、いじるため適切なレベルが崩れる➡︎EQの全体フェーダーで調整して、適切なレベルに戻す➡︎コンプなど次のプラグインにインプットする。

こうした調整を行うためです。

自分の耳の感覚を頼りにするならば

 

オーディオインターフェースやモニターの音を、
目一杯あげた段階で音が割れないかどうかをチェックするようにします。

そして先のマスタリングを見越して、全体のバランスを整え、
このくらいの音量バランスにしたら、

後で音量を引き上げても割れることはないと感じ取る必要があります。

ただし。

自分の耳で判断するにはまずは正しいモニター環境が必要です。

そして、通常の場合、正しいモニター環境を作るのはかなり大変です。

なので、リファレンス4などのキャリブレーションソフトを使うのがDTMではオススメです。

 
 

スポンサードリンク

 
 

慣れには時間がかかるかも

 

ヘッドルームを意識しろと言われてもそれに慣れるのはかなり苦労します。

そこで私はオススメの考え方として鍋に例えることをお勧めします。

鍋は大きさが決まっているもので、
その大きさに合わせてどの程度具材を入れていくかを考えます。

鍋の大きさが楽曲全体の音量になります。

この具材がトラックに相当し、
大きすぎる具材は鍋に入りきらないので、

必然的にバランスよく具材を入れていくことを考えるはずです。

この考え方をすれば。
トラック個々の音量はそれほど大きくなくても良いということが分かります。

そして鍋の大きさは意外にも4人家族用のものほど大きくはなく、
1人用ほどの小さなサイズでしかないということを頭に入れておくようにしましょう。

すぐに具材でいっぱいになってしまうのです。

 

まとめ

 

マスタリングをする上ではヘッドルームを意識しながらまず曲作りをしていく必要があります。

はじめのうちはメーターを見ながら音量バランスを図っていき、
次第に耳を慣らしていき、大体この程度だと良いという音量バランスを掴んでいきましょう。

その際全体の音量にはかなりの余裕をもたせてあげることを意識し、
ピークを抑えるように努力しましょう。

以上マスタリングのコツについて私見を述べてみるという記事でした。

 

スポンサードリンク

 
 

-DTM

Copyright© BLOG1176 , 2024 All Rights Reserved Powered by STINGER.