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メジャー、マイナー、モードスケールの覚え方。特徴音についても

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スケールの覚え方・アボイドノートとテンションなど

別の記事でスケールの覚え方について書きました。
あくまで抑え方についてですが、述べてみます。

スケールについて概要を知っているけれど、ギターやピアノにおける抑え方を覚えるのがしんどい、という人向けです。

 

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メジャースケールと比較して覚える。

まずはメジャースケールをしっかり覚えて、メジャースケールとどこが違うのか、という視点で覚える事がおすすめです。

メジャースケールとはドから始めると、ドレミファソラシドの事です。
これをCメジャースケールといいます。
楽譜の五線譜はCメジャースケールを基準として、作られています。

音楽をやる上での基本スケールという捉え方をしてもよろしいかと思います。
〈倍音チックな観点からすると、Cリディアンを含めている、Gメジャースケールの方が基本、などという意見もありますが・・・、ひとまずです〉

さて、本題です。

例えば、ドリアン・スケールはメジャースケールの3番目、7番目の音を♭させれば作れます。
つまり、Cドリアンスケールとすると、ドレミ♭ファソラシ♭ドな感じです。
この場合いわゆるキーはB♭メジャーになる感じですね。

一応、なぜキーがB♭メジャーになるかという点について、説明しますと、キーCで考えた場合、ドリアンスケールは全音上、つまりDドリアンスケールになります。
レミファソラシド。
ドリアンスケールと、メジャースケールは最初の音が全音違いです。
なので、Cドリアンスケールの全音下は・・・という流れで導けます。

リディアン以外は♭で、捉えていくと覚えやすいです。

 
 

本当はコード、特徴音、テンション、アボイドノートも押させておく。

今回はスケールの抑え方に絞っていますが、本当は1つのスケールにつき、これらの事も抑えておく必要があります。

例えば、ドリアンだったら、テンションは9.11、13(13はトライトーンなんですが、ジャンルによっては普通に出てくるので、一応含めます)

特徴音 6音

該当コード マイナートライアド、マイナーセブン、マイナー6など。

よく、理論本では響きを確認して覚えてゆく事が大切とありますが、上記の情報を紙にまとめて暗記することも大事だと私は考えています。
お勉強みたいで拒否反応を示す人も多いですが、頭に入れておくと、とても便利です。

使えるテンションについても、アボイドノートの考え方を理解していけばその都度導けますが、暗記しておくほうが便利です。

 
 

メジャースケールとモード

1・アイオニアン 

2・ドリアン・スケール・3・7を♭させる。 

3・フリジアンスケール・4度、5度以外♭させる。

4・リディアンスケール・4度を♯させる。

5・ミクソリディアンスケール・7度を♭させる。

6・エオリアンスケール・3.6.7度を♭させる。

7・ロクリアンスケール・4度以外全て♭させる。

左の番号はメジャースケールで考えた場合の出発音です。
Cメジャースケールはドレミファソラシドですが、ロクリアンは7番目のシからスタートしますので、シドレミファソラとなります。

 
 

ブルーノート・スケールはミクソリディアン・ベース

私見になりますが、ブルーノートはミクソリディアンをベースに3度、5度を♭させたり、させなかったり、微妙に♭させたりなどして、表現すると覚えるとわかりやすかったりします。

メジャースケールの3.5.7を♭させたり、させなかったり、ちょっとだけ♭させたり、というのがブルーノートの基本ですが、7度は♭させている事が多いので、そのように解釈しています。

教則本を見ると、型が載っていたりしますが、本来はこの辺りは自由に表現されるものです。
ブルーノートスケールに決まった型は存在しません。

 
 

ハーモニックマイナー系

上記の基本スケールの内、エオリアンはナチュラル・マイナー・スケールです。
マイナー系のスケールは基本的には3種類あり、それぞれ、モードを展開できます。
(ハーモニックメジャースケールを含めれば4つですが、普通は使わないので除外します)

エオリアンスケールは3.6.7を♭させましたが、7度を♭させないスケールがハーモニック・マイナー・スケールです。

メジャースケールの3番目と6番目の音を♭させる、ということです。

1・ハーモニックマイナー 3度と6度を♭

5・パーフェクトフィフスビロウ 2度と6度、7度をフラット

7・ファンクショナルディミニッシュ

  前後してしまいますが、下記のオルタードスケールの7音を更に半音落とすという形で覚えるとわかりやすいです。
  要は1度以外の全ての音を半音落とし、7度に関してはもう半音落とすという感じです。

ハーモニック・マイナーでは2,3,4、6はあまり使いません。
スケールの名前すら統一されてなかったりします。
ダイアトニックコードとしても、あまり使わない、ということです。
(ジャンルによっては出てくるものもありますが)

 
 

メロディックマイナー系

よくでてくるのは4つです。
ダイアトニックコードでよく使うのも、以下の4つに対応するものになります。

1・メロディックマイナー 3度♭

4・リディアン♭7  4度を半音上げて、7度を半音落とす。

これはまずはリディアンを覚えてから、リディアンスケールの7度を半音落とす、言葉通りに覚えた方が、わかりやすいかもしれません。

6・ロクリアン♮2 メジャースケールの2.4.5以外♭

これはロクリアンを覚えてから、ロクリアンの2度を♭させない、という言葉通りに覚えた方がわかりやすいかもしれません。

7・オルタード 1以外全部♭
 (メロディックマイナーのモード7では、オルタード解釈が一般的かと思われるので、オルタードとしました)

リディアン♭7は裏コードで使えるスケールですし、オルタードはマイナー系のセカンダリードミナントやセブンスコードで良く使いますので、覚えておくと便利です。
  
 

 
 

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エオリアン、ハーモニックマイナー、メロディックはセットで覚える

3.6.7が♭するのが、エオリアン。
3.6♭がハーモニック。
3のみ♭がメロディック。

セットだと覚えやすいです。

  

オルタード・ファンクショナルディミニッシュ、ロクリアン・フリジアンはまとめて覚えると楽

オルタードはメジャースケールの1番めの音以外全て♭させます。
このスケールは使い勝手が良くて、覚えやすいと思います。

ファンクショナルディミニッシュはオルタードの7番目の音を更に♭させます。

ロクリアンはオルタードの4番目の音だけ♭させず、フリジアンはオルタードの4と5番目の音だけ♭させないみたいな視点で、覚えることもできます。

 
 

コンディミとディミニッシュ

コンディミ・オルタードの比較で覚えるとわかりやすいです。

オルタードに5度を足し、6度は♭させない、という感じです。
8音スケールです。

ディミニッシュスケール
メジャースケールの3.6を♭させ、新たに6を足します。

8音スケールです。

 
 

ホールトーン

これは全音ずれているので、その通りでもいいかもしれませんが、
メジャースケールの4.5を♯させ、7度を♭させて、6度を除く感じです。

5.6.7を♭させ、7度をのぞくという形でも、抑え方はいいのですが、楽典的には間違えです。
プレーする際にはこれでも問題ありません。

6音スケールです。
 

番外・ペンタトニック

メジャーペンタトニック ・メジャースケールの4.7抜き。

マイナー・ペンタトニック・マイナースケールの2.6抜き。
(ブルース的に見ると、ドリアンの2.6抜き。どちらも構成音は同じになる)

覚える段階はこれでOKです。

 
 

特徴音

話がそれますが、上で覚えた方がいいといったものに、特徴音があります。
これはそのスケールの特徴を醸し出す音であり、ドリアンは13、フリジアンは♭9など、アボイドとなるものが多かったりします。

特徴音は主にモードで使います。

モードというのは、メジャー(アイオニアン)でもマイナー(エオリアン)でもない音階を中心にして作られている曲です。
ゲームや映像系の音楽ではけっこう出てきます。
歌ものでもドリアンあたりのスケールで作られているものがあったりします。

 
 

メジャーキーとは

メジャーキーと言うのは、言い換えると、アイオニアンキーという意味です。
これはアイオニアンスケールを中心(トニック)に曲を展開していくという解釈になります。

マイナーキーというのは基本はエオリアンキー(部分的にハーモニック、メロディックなど介在する事もありますが)という意味です。
これはナチュラルマイナースケールを中心(トニック)に曲を展開していくという解釈です。

中心というのは最も落ち着く音の事です。
これは前後の流れの中で決定されていきます。
例えば、ドの音。

キーがCなら、安定を司るトニックの土台になりますが、キーがFならドミナントのルートになるので、不安定な属性の土台になるわけです。

それ単体では意味をなさず、他の音との関係、流れによって音の役目は決まってきます。

 
 

モードを例えると

モードをキーで例えるなら、ドリアンキーみたいなイメージです。
ドリアン・スケールを中心に曲が展開されるのです。

メジャーのダイアトニックコードでいうと、Ⅱminor7がトニックとして、展開してゆくイメージです。
2番めのⅡminor7をⅠとして、後は同じです。

KEY=Cのダイアトニックコードから考えると、2番めのDm7がトニックになるようなイメージです。

1・Dmだとすると、

2・Em

3・F

4・G

5・Am

6・Bm♭5

7・C

となります。

また、モードを感じさせるには特に特徴音を使った進行を意識する必要があります。
初めの方に特徴音を覚えた方が良いと書きましたが、この場面で使えるのです。
(実際は各モードの何番目のコードに特徴音が含まれている、と暗記した方が便利ですが・・・)

ドリアンの特徴音は13。
この例ですと、Bです。
これが入っているのはEmとGです。
上記2つのコードを使って、トニックにつなげると、モードの雰囲気を醸し出す事が可能になります。
ドミナントとはいいませんが、モードを感じさせるためにあえてつなげるので、ドミナント的な役割という感じでしょうか。

Bm♭5はモロに入っているじゃないか、と思われるかもしれませんが、このコードにはトライトーンが入っているので、モードで曲を作る場合、なるべくなら避けた方が無難であります。

基礎理論の話になりますが、モードではなく、通常のメジャーダイアトニックの5番目のコード=ドミナントから、1番目のコード=トニックに動く、ドミナントモーションというものがあります。

ドミナントモーションはメジャー、マイナーの音楽世界において、絶対的な主役であります。
このドミナントモーションを成立させる要件の1つにトライトーンがあります。
トライトーンは、モードではなくメジャー、マイナー(アイオニアン、ハーモニック・マイナー)の世界観を決定するための大きな役割を担っています。

モードを展開しようとしているのに、トライトーンを用いることは、メジャー、マイナーの世界を表現しようとしている事に近くなり、モード感を展開するには邪魔になることが多いです。

ん。そうしたら、ロクリアンモードなんて、使えないの? という疑問もあるかもしれません。
Bm♭5がトニックになり、トライトーンが入ってしまっています。
こうした場合、少し、このコードをいじって使う事があります。

例えば、Bm11の5度カット。
5度というのは基本的に融通が効く音程ですので、カットしても問題ありません。

ロクリアンは特徴音が2つありますので、モード感を出すのはさほど難しくありません。

モードは独特な雰囲気があるので、色々とイメージをつけやすいと思います。

ドリアンは普通に歌ものなどでも聞く事ができます。
フリジアンは牛をひらひら交わすような(笑
リディアンはラスボスクラスのボス戦っぽいとか。

私は勝手なイメージを抱いていますが、スケールから浮かんでくるイメージを自分の中で〜っぽいな、と覚えておくと、表現される際の肥やしになったりするかもしれません。

 
 

あとがき

スケールは民族的なものも含めれば、まだまだありますが、とりあえず、これだけでも抑えておけば、曲作り、演奏においても活用でき、いろいろと幅が広がると思います。

 

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