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スバル・インプレッサスポーツの燃費は悪すぎるという噂がありますが、果たしてそれは本当なのでしょうか?
スバル車は燃費性能にそれほど力を入れているように思えない自動車メーカーですが、実際のところインプレッサスポーツの燃費はどうなのでしょうか?
今回はスバルインプレッサスポーツの燃費についてご紹介します。
インプレッサスポーツの燃費は悪すぎるという噂
引用:https://www.subaru.jp/impreza/impreza/
新型インプレッサスポーツでは3種類のグレードを用意しています。
- 1.6i-L EyeSight
- 2.0i-L EyeSight
- 2.0i-S EyeSight
このうち、1.6i-L EyeSightは1.6Lガソリンエンジン、2.0i-L EyeSightと2.0i-S EyeSightは2.0Lのガソリンエンジン搭載モデルです。
まずは、それぞれのカタログ掲載の燃費を見てみましょう。
グレード | 燃費 | |
1.6i-L EyeSight | 2WD:18.2km/L AWD:17.0km/L |
|
2.0i-L EyeSight | 2WD:17.0km/L AWD:16.8km/L |
|
2.0i-S EyeSight | 2WD:16.0km/L AWD:15.8km/L |
ご存知のかたも多いかと思いますが、カタログ掲載の燃費と実際の燃費には大きな乖離があります。
2018年10月より燃費の新基準「WLTCモード」が導入されていますが、インプレッサスポーツでは従来の燃費モード「JC08モード」で測定しています。
このJC08モードというのは燃費数値が高く出やすい条件・状況で測定しているため、実際の走行条件で走らせた場合とでは大きな差が生まれてしまいます。
そのため、カタログ掲載の燃費を信じて実際にインプレッサスポーツを運転してみたら、その差が大きいために「インプレッサスポーツは燃費が悪い」と言われてしまう1つの原因でしょう。
インプレッサスポーツの燃費の実際値は?ハイブリッドでは?
では、インプレッサスポーツの燃費の実際値はどれぐらいなのかご紹介したいと思います。
インプレッサスポーツオーナーの口コミによる情報をもとに、実際の燃費をまとめてみました。
なお、今回は初期受注で8割近くを占めて販売している1.6i-L EyeSightと2.0i-S EyeSightの2台の実燃費を公開します。
【インプレッサスポーツの実燃費/街乗り・市街地】
まずは市街地での実燃費です。
グレード | 実際の燃費 | JC08モード | |
1.6i-L EyeSight | 11.7km/L | 18.2km/L | |
2.0i-S EyeSight | 10.8km/L | 16.0km/L |
大抵の車は市街地での燃費は良くありません。
これは、信号などによってストップ・アンド・ゴーを繰り返す必要があるためです。
気になる実燃費ですが、どちらもJC08モードを大きく下回る結果となっています。
しかも、実燃費はあくまでもドライバーの平均ですから、実際には実燃費が10km/L以下というデータもたくさんあります。
やはり市街地ではどうしても燃費が悪くなってしまいますね。
【インプレッサスポーツの実燃費/郊外】
次に郊外路での実燃費です。
グレード | 実際の燃費 | JC08モード | |
1.6i-L EyeSight | 13.9km/L | 18.2km/L | |
2.0i-S EyeSight | 12.6km/L | 16.0km/L |
郊外路では1.6Lが2.0Lよりも10%近く上回る結果となっています。
市街地とは違って信号が少ないため、ストップ・アンド・ゴーが減るのでその分燃費は良くなりますね。
【インプレッサスポーツの実燃費/高速道路】
最後に高速道路走行時の実燃費です。
グレード | 実際の燃費 | JC08モード | |
1.6i-L EyeSight | 18.3km/L | 18.2km/L | |
2.0i-S EyeSight | 17.5km/L | 16.0km/L |
高速道路走行での実燃費はグレードで大きな差はありませんでした。
燃費性能はミドルクラスでは標準的ですが、2.0Lは18インチタイヤを履いているため転がり抵抗が大きく、その分燃費に不利に働いているのではないでしょうか。
2.0Lにも17インチタイヤを履かせていれば、また燃費も違ってくるのかもしれません。
インプレッサスポーツの燃費を向上させるには
引用:https://www.subaru.jp/impreza/impreza/driving/platform.html
インプレッサスポーツにはハイブリッドやディーゼルといった選択肢がありません。
他車種は費重視ならばそれらのモデルを選べばよいですが、インプレッサスポーツではそれができません。
選択肢はガソリンエンジン車のみとなり、2WDかAWDかの選択肢しかなく燃費の差はほとんど変わりません。
しかし、装備されている機能をうまく使えば燃費を向上させることは可能です。
【パドルシフトの活用】
引用:https://www.subaru.jp/impreza/impreza/safety/safety0.html
インプレッサのハンドルにはパドルシフトがついています。
ATやCVT車に取り付けられるギアチェンジのことで、ドライバーの意思でギア変更が可能です。
インプレッサスポーツのパドルシフトは、左:マイナス、右:プラスで握ることで変速できます。
これによりCVTでもマニュアル車のようにスポーティな走行を楽しむことができます。
「スポーティな走行を求めていない」という方には関係ない装備のように思えますが、このパドルシフトをうまく利用することで燃費を向上させることができるのです。
減速するときはフットブレーキを使いますが、これをやってしまうとガソリン燃焼で作られたエネルギーが減速するためのエネルギーに変えられてしまい、燃料を無駄に使ってしまいます。
引用:https://www.subaru.jp/impreza/impreza/driving/powerunit.html
そこで出番なのがパドルシフト。
フットブレーキで減速せずにパドルシフトを利用してエンジンブレーキで減速が可能です。
実はエンジンブレーキはアクセルを踏まない状態なら燃料がカットされるので、燃費向上につながります。
ダラダラとブレーキを踏むのではなく、フットブレーキを使う前にパドルシフトでギヤをい段階ずつ落としていき、しっかりと停まるときだけフットブレーキを使うようにしましょう。
こうすることで燃費の消耗を遅らせることができます。
エンジンブレーキの使用はエンジンと燃費に優しいですが、パドルシフトの使う場合は後方車両との距離に注意しなければいけません。
というのも、エンジンブレーキはブレーキランプが点かないので、急に減速すると後方車両のドライバーはビックリして危険です。
下手すれば追突されてしまう恐れもあるのです。
また、減速時のパドルシフトの使用は燃費向上になりますが、加速時は無駄に燃料を消耗してしまうので、燃費のことを考えるならパドルシフトは減速時だけ使用することをおすすめします。
【EyeSightの活用】
引用:https://www.subaru.jp/impreza/impreza/safety/safety2.html
スバル車と言えばやはり「EyeSight」です。
インプレッサスポーツは、EyeSightが全グレード標準装備となっていますので、これを使わない手はないです。
前方に歩行者や車両があればいち早く検知して、危険と判断すればブレーキをかけてくれます。
引用:https://www.subaru.jp/impreza/impreza/safety/safety1.html
そしてEyeSightの機能はそれだけではありません。
自動追従機能・オートクルーズも備わっています。
オートクルーズで車間距離を設定すれば、あとは自動でインプレッサスポーツが前方車両との距離を一定で保って追従してくれます。
この機能がどう燃費に影響するのか?というと、それはアクセルワークが関係しています。
アクセルワークがうまくないと無駄に燃費を消耗してしまいます。
しかし、オートクルーズ機能を使えばアクセルとブレーキ操作はインプレッサスポーツがやってくれます。
オートクルーズではエンジンブレーキとフットブレーキを、必要に応じて使い分けてくれます。
つまり、誰が運転しても燃費向上できるというわけです。
あとがき
以上、スバルインプレッサスポーツの燃費についてでした。
それぞれの実燃費を平均すると、
1.6i-L EyeSight:14.6km/L
2.0i-S EyeSight:13.6km/L
となりました。
カタログ掲載値よりも実際の燃費は劣りますが、このクラスなら十分と言えるのではないでしょうか?
また、燃費向上の運転も実践すれば燃料を節約することもできますのでぜひ試してみてください。
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