ギターにおける練習方法というのは、
必ずしもこれといって決まった方法はないかもしれません。
しかし技術的にこう弾くと良いとされる弾き方や練習方法は確立されつつあります。
それに従えば必ずうまくなるとも一概には言えませんが、
学んでおく必要はあるでしょう。
今回はそんなギターにおける技術についてのお話をしていきたいと思います。
特にアドリブでどう弾いたらいいのかについて、
スケールの使用法を例に説明していきましょう。
スケールの種類
まずはスケールの種類をいくつか把握する必要があります。
スケールの種類には、基本的なものではメジャースケールがありますね。
ドから始めれば、ドレミファソラシド。
これをレからレミファソラシドとすれば、ドリアンスケールとなります。
ミファソラシドレならフリジアンスケール、ファから始めるとリディアンスケール。
ソならミクソリディアンなど、始める音の起点によって、7つのスケールを導けます。
これはモードスケールというものです。
スケールとはこれも基本的に12音階の中からオクターブまでの8音を取り出し、
ある特定のコードに沿った音を出していくということになります。
良く話に出てくる、ペンタトニックスケールというのも存在します。
これはアイオニアンスケールの4番目、7番目の音を抜いたスケールのことです。
アイオニアンスケールはメジャースケール、
ドから始めれば、ドレミファソラシドのことです。
つまりファとシを抜くということです。
理屈ではこのようになりますが、
感覚としては弾いていい音を覚えるよりも、
ハズレの弾いてはいけない音をいち早く覚えて、
そこを弾かないように避けながら弾くと運指を覚えることができやすいです。
音階は12種類です。そのキーで使う音は7種類。
あるキーにおけるハズレの音は12分の5なわけです。
転調、セブンス上ではこの通りにはなりませんが、どの音を引いたらまずいのか指板上で覚えてしまうのが、効率が良いと思います。
キーが変わればその覚えたポイントをずらすだけでギターは対応できます。
繰り返しの練習
指板はとても広いです。
しかし12フレットまでの運指を覚えてしまえば、
それより上は単純にオクターブ上になりますので、
同じ運指をそのまま上に持っていけばいいことになります。
スケールを用いてのアドリブにおいて大切なのは、
前項にあげたようなスケールを覚え、間違った音を弾かないようにしつつ、
かつ自分の気持ちいいと感じた音を追求していく必要があります。
その基礎には、運指練習も大事になってきます。
しかしアドリブの発想そのものは理論や理屈ではまかり通らない、
感性の問題となってきます。
ですから自分の弾きたいと感じたフレーズを思いのままに弾いてみて、
あとは理論でそれを検証していくといった方法をとると上達が見込まれるでしょう。
誰しも間違えながら物事を覚えていきます。
間違えたものを間違えたといち早く感じる力を養うこともまた、
上達への近道なのではないでしょうか。
あとはそれを何度も何度も繰り返す忍耐力です。
繰り返しやって正しい音を覚えていきましょう。
まとめ
8つの音を駆使して、思い思いのフレーズを思いついて弾いてみることが、
アドリブを上達させることにつながるのです。
ここには8つと書きましたが、転調やセブンスコードを視野に入れれば、
1つの曲で12種類の全ての音を使うこともありえます。
しかし、初めはあくまでそのキーに準じた音を使って演奏するのが望ましいでしょう。
以上ギターの上達方法について私見を述べてみる記事でした。