楽曲制作において欠かせない作業の一つにマスタリングがあります。
ミックスでうまく整えた楽曲の最終調整としてなされるこの作業は、
かなり重要なものでもあります。
音量を上げたり、EQをいじったりして最終的な楽曲の聴こえ方は、
マスタリングに委ねられると言います。
しかしその一方で楽曲の全体像はミックスの時点で決まり、
細かな調整もミックスでできてしまうが故に、
マスタリングの必要性があまりないという意見もあります。
どちらが正しいということは実はなく、
人によって楽曲の制作の仕方は異なります。
そのため出来栄えも変わってきます。
今回はそんなマスタリングについてのお話。
自分なりにコツについて考えてみたので、それを語っていきたいと思います。
ぜひ自身のマスタリング作業にも当てはめてみて、
果たして自分には有益な情報なのだろうか、
いややっぱりこうやって制作したほうがいいというのは、
それは作曲者の自由なので、あくまで参考にして頂ければと思います。
耳を鍛える
マスタリングのコツと言えども、
言ってわかるようなことは少ないと思います。
習うより慣れろということわざがありますが、
マスタリング作業においてはまさにこのことが言えるでしょう。
とにかく数、回数をこなして、耳を鍛えることが大事なのではないでしょうか。
その上で壁にぶち当たってしまうことがあれば、
その都度知識を吸収して、どんどん実践してみるべきでしょう。
それでは私が突き当たった問題について話していきたいと思います。
マスタリング以前の問題
マスタリングをしていてまず思ったことは、
どうしてもCDのような高い音圧を得ることができないと言う問題でした。
これを回避するために必要なことに気づくにはかなり時間がかかりました。
ネットで調べてみても全然参考になりそうなことが出てこないので、
途中挫折して作曲を投げ出していた時期もありました。
今まではミックスの段階で、
とにかく音量を稼ごうとしてメーターを目一杯上げてみたり、
プラグインを挿しまくったりしていました。
そこそこの音量にはなっていたので、
これを書き出せばいけるのではないかと思いミックスを書き出して、
マスタリング作業に移り、音量をさらに上げてみようとするとどうなるか...、
音が割れる割れる。
とてもじゃないけど楽曲として成り立っていませんでした。
この問題に当たってしまう方は、少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。
ミックスの問題
自分の方法はきっと間違っているのだろうとは思っていたのですが、
ネットでよく見かける、
メーターは小さくても構わないだとか、-7dbくらいまで落とすと言ったような、
音量を下げるということが全く理解できていなかったことに原因がありました。
だって誰だって音量を下げたものから、
音量の大きいものが作り出せるなんて思わないじゃないですか。
しかしこれこそが問題でした。
実はミックスの段階で、音を上げすぎていたのが問題だったようなのです。
まとめ
マスタリングにおいて、自分に当てられた問題を把握することは重要なことです。
それに気づくことができるかどうかが、
マスタリングの改善に繋がるのだということが理解していただけたのではないでしょうか。
以上「マスタリングのコツについて私見を述べてみる、その2」でした。