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40歳で趣味を始めるにはギターがおすすめです
タイトルに40歳と書いたのですが、これからギターを始めてみようと考えておられる方向けに書いたつもりです。
音楽自体、趣味としては万人におすすめできる、と私は考えております。
ピアノにしろギターにしろ、自分の好きな曲が思いのまま弾けたら、本当に楽しいと思います。
高校生や大学生の方で、何か新しいことを始めてみようと思われている方は多いでしょう。
音楽に興味がある方にとって、ギターは選択肢の一つとして挙がってくるかと思います。
就職してしまえば、仕事に大きなエネルギーと意識のキャパシティは取られますから、しばらくの間は新しい事を始めようと思うことは少ないかもしれません。
ただ、大体40歳ぐらいになってくると、仕事一辺倒で来た人は何か趣味が欲しくなるそうです。
それぐらいの歳の方であればお子様もいらっしゃることが多いでしょう。
音楽は家族共通で楽しめる分野です。
ピアノやギターなんかを弾き語りしながらの家族団らんなんて、とてもいい感じです。
この団らんだけをイメージして、40代とタイトルに入れてしまいました(笑
楽器は数あれど、敷居が低い楽器の一つにギターがあります。
もちろん極めるなら、一生を捧げる覚悟がいるほどの奥が深い世界だと思いますが、ちょっとした弾き語りや伴奏を弾く程度ならかなり簡単に弾けるようになる楽器です。
本記事ではギターを始めようと思っておられる方へ、おすすめのギターや機材、参考書について記述しています。
型が応用できる
ギターはちょっとした伴奏程度なら敷居が低い楽器だと述べましたが、それはギターは型の応用が効く楽器だからです。
型というのは弦の押さえ方です。
ギターにはバレーコードという初心者の関門があるのですが、これをマスターすると伴奏は大体いけます。
このバレーコードを何種類か覚えてしまえば、あとはそのフォームをずらすだけで、シンプルな曲ならほとんど弾けてしまうのです。
コードとは和音のこと。
Cという基本中の基本のコードがあるのですが、このコードはドとミとソを鳴らすものです。
抑え方はこんな感じになります。
〈ちょっと、抑え方が汚いですが、右手でスマホ撮影をする関係上こうなってしまいました。勘弁です〉
人差し指で5弦から1弦まで、薬指の腹で4弦から2弦までを抑えています。
この抑え方を右に2フレットずらすと、レとファ#とラを鳴らすDというコードになり、さらに2フレット右にずらすと、ミとソ#とシを鳴らすEというコードになります。
ピアノだとこうはいきません。
DとEは似ているのですが、CとDでは抑え方が違います。単純にずらすだけでは対応できないのです。
よく、カラオケでキーのリモコンをいじる人がいますが、ギターならキーを変更しても、楽勝で演奏できてしまいます。
キーを一つ上げたら、まんま右に1フレット分ずらして、バレーコードを弾いていけばいいだけですし、キーを一つ下げたらその逆で弾けてしまいます。
単純な伴奏に関して言えば、ギターはコードの抑え方のインプットが少なくても、弾けてしまう楽器なのです。
ギターは総合的な楽器
ベースやドラム辺りと比べてみるとわかるのですが、ギターはメロディも奏でられますし、バッキング(リズム)にも向いている楽器です。
サッカーに例えると、中盤の選手ですね。
だから何か楽器を初めてみたい、という方にはバッキングの楽しさもメロを奏でられる楽しさも感じられる、ギター(又はピアノ)がいいんじゃないかと私は感じています。
ミドルに合う楽器
本当に私の感覚なのですが、個人的にギターって、40代、50代以降の方に似合う楽器だと思います。
エレキよりはアコギの方が似合うように感じています。
ピアノやギターって、ミドルの方にすごく似合う楽器だと思うのですが、如何でしょうか?
バイオリンやチェロなんかもいいですね。
どれもスーツに映える楽器だと感じております。
右脳が活性化するかもしれない
私はあまり右脳、左脳などという脳科学は信用していないのですが、音楽は右脳を活性化させると言われております。
左脳は言語、倫理を司り、右脳はイメージや記憶を司る。
現代人は日々の仕事で左脳は良く使いますが、右脳はあまり使われていないそうです。
確かに勉強漬けの学生や仕事がデスクワークの人を考えてみると、それはそうかもですね。
文字や数字を理解することばかりに頭を使っている。
偏った脳みその使い方をしているのは確かです。
そういった方には音楽や絵を描くことで脳みそに違う刺激を与えてやることでバランスが取れる。
食事と同じですね。
同じものばかり食べていると栄養が偏るように、できるだけいろいろな刺激を与えた方が脳みそをいい状態に保ちやすいでしょう。
もしかすると、能力の向上も計れるかもしれません。
私はずっと音楽をやっていますので、実感できませんが、これから始められる方は実感できるかもしれません。
眉唾ものですが。
エレキかアコギか
ギターを始めるなら、まずはエレキギターをやるかアコースティックギターをやるのかを決めなくてはなりません。
ギターにハマればそのうち、どちらにも手を出すようにはなります。
しかし、始めはご自身のやりたいスタイルにあった方を選びましょう。
以下で各ギターの基本的なタイプを紹介しています。
エレキのタイプ
エレキギターにはストラト、レスポール、テレキャス、ジャガー、SGなど色々なモデルがありますが、ストラトかレスポールが定番です。
ちなみにギターメーカーとしてはストラト、テレキャスを扱っているフェンダーとレスポール、SGなどを扱っているギブソンが双璧です。
ボディがどうとか、ピックアップがどうとか言われても、始めはわからないと思います。
なので、音色と弾きやすさの特徴をざっくり述べています。
ストラトキャスター
軽いので、弾きやすいです。
音色はきらびやかと良く言われておりますが、軽く歪ませてコードを鳴らすだけでも、カッコいい音がします。
どんなジャンルでも合いますし、エレキを始めるなら、まずはストラトがおすすめ。
レスポール
重いです。
しかし、弦は抑えやすい傾向があるので、弾きやすいとは思います。
ストラトは軽いから弾きやすい、レスポールは弦が抑えやすいから弾きやすい、という感じですね。
音色はぶっとい。
パンクやロック系で良く使われている印象がありますねー。
後はテレキャスなんかも定番ですが、タイプが明確に決まっていない場合、この2つのどちらかにすればいいと思います。
アコギのタイプ
アコギには弦がナイロンになっている、クラシックギター。弦が金属のフォークギター、アンプに通して音を出せるエレアコと3種類あります。
基本的にはアコギ=フォークギター的な認識が浸透していますので、フォークギターを買うのがいいと思います。
ただ、ポロンポロン、指でギターをつま弾くスタイルをもっぱらやりたい場合はクラシックもおすすめです。
クラシックギターは弦がナイロンのため、優しい、穏やかな音色が出せます。
ギターを始めるなら最初は入門セットでいい
ギターは基本的に、高価なものです。
10万以上は軽くします。
私としては、エレキにしろ、アコギにしろ、始めは入門セットでいいと思っています。
アコギなら2万円しないでも買えますし、エレキでもアンプやら小物がついて、4万円はしないはずです。
入門セットには、弾くために必要な小物なども一通りついてきますから、始めるのが楽です。
教則DVDとかの類もついてくるだろうから、それをやりつつ、好きな曲をコピーするとかすれば、ギターを弾くための基礎も身につけられますし。
テンションが落ちるような事を書きますが、実際に初めてみたとしても、途中で辞めてしまう事だって、ありえます。
いざバカ高いギターを買ったけれど。
やっぱり自分には向いていないから辞めよう。
そうなった場合、お金が勿体ないです。
だからまずは入門編のセットを買って、ハマれるかどうか、試してみるのがおすすめです。
とりあえず入門セットはルックスで選べばいいと思う
高いギターの方が音色は良い傾向があるのは当たり前ですが、正直音色なんて始めのうちはよくわかりません。
だから、ルックスで選べばいいと思います。
というか、3万ぐらいのエレキの入門ギターでも、音を加工すればそれなりに良くはなりますしね。
入門セットは通販でもいい
入門編のギターの場合、通販で買ってもいいと思います。
入門セットではないですが、後で紹介するジャガーなんかは通販で買いました。
石橋楽器あたりのオンラインサイトで入門と入れると、たくさん出てきます。
その中から、ルックスで選べばいいです。
石橋楽器の通販はこちらから見れます。
実際にお茶の水とかに出向いて見るのもいいですよ。
店員さんに煽られることもありますけれど〈笑
後で紹介しているギブソンSG、学生時代、学校帰りに、店員さんに煽られて買ってしまったものです。
私は学校がお茶の水にあったんですが、学校の直ぐ前が楽器通りだったんです。
よく、帰りに寄り道してたのですが、そんなある日のことでした。
未だに気に入ってますけれど、高い買い物だった。
奨学金借りてる貧乏学生だったのに、20万の衝動買いは最早バカだと思います〈笑
でも、高いギターを買うなら、絶対に楽器屋に出向いて、試奏しないとダメですよ。
音色、弾き心地、ルックスを実際に体感しないといけません。
そうやって、惚れてしまえば衝動買いのリスクもありますけれど。
私みたいに。
エレキ志望の人にはアンプシュミレーターもおすすめ
入門セットでエレキを買う人はLINE6のpocketPODあたりのアンプシュミレーターを持っておく事がおすすめです。
定価は18,000円ですが、現在は新品で13,000円位で購入できます。
これは私が使っていたpocketPODの写真です。
アンプシュミレーターとはなんぞや?
通常エレキギターって、アンプを通して音を出しますよね?
スタジオやLIVE会場なんかにはマーシャルやフェンダー等のメーカーの、良いアンプが設置されているのですが、このアンプシュミレーターはそうしたアンプっぽい音にする事ができる代物です。
いろいろなアンプがこれ1台に詰め込まれている、みたいな認識でよろしいかと思います。
もちろん現物には劣りますし、スタジオやライブハウスで長い間演奏してきたギタリストには「やっぱちげーよ」なんていう意見もあるのですが、普通は全然これで十分です。
これがあれば入門セットでもそれなりの音になります。
これ買って、ヘッドフォンで練習するのがおすすめです。
でかい音では演奏できないマンション住まいの方とかね。
そうなると「入門セットのアンプいらないわ」となってしまいますが〈笑
このpocketPODにはプリセットにもけっこう遊べる音が設定されているのですが、パソコンとつなぐ事でより細かい設定もできるようになります。
〈この機材の真価を発揮するには、パソコンにつないだ設定が必須です〉
サウンドハウスという音楽家が良く買い物をするサイトもあるのですが、これぐらいならAmazonで買ってもいいでしょう。
なお、アダプタが別売なので、購入される方は忘れずに。
Amazonなら商品と一緒にアダプタも表示されるはずです。
Line6 (ライン6) アンプシミュレーター POCKET POD 【国内正規品】 新品価格 |
私が弾いているエレキ
スマホで写真を撮ったので、私が使っているギターを紹介します。
ギブソン・SG
中古で20万位したので、新品ならもっと高いです。
芯があって、固い、枯れた様な音色です。
こう書くと微妙なんですが、音色は気に入っています。
アンプシュミレーターを使って録音しています。
pocketPODではなくUADのソフトアンプシュミレーターです。
アンプシュミレーターはpocketPODのようなハードだけではなくて、パソコン内で使うソフトタイプのものもあったりします。
この辺りはDTM等のDAWの話にもつながってくるので、機会がありましたら記述します。
他におすすめできるもの
音楽理論
ギターを弾く事に慣れてきたら、音楽理論も学んでみるとより、楽しくなります。
私が読んでいた本で、おすすめの2冊を紹介します。
まずは「ギタリストのための楽典」です。
ギターを弾くために必要な理論の基礎を習得できます。
これをマスターすれば、教本みなくても、自分でコードを作る事ができるようになりますよ。
5度サイクルズとかも覚えておくと、平行調が理解できて、マイナーキーをメジャーキーに置き換えたりするのも簡単になります。
ギターを通して、音楽理論を学習する場合、まずはこの1冊を読んでみて下さい。
きっとためになります。
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もう1冊が「ギターで覚える音楽理論」です。
こちらは基礎的なことは書かれていないので、いきなり読むのはダメです。
「ギタリストのための楽典」をマスターしていれば、いい感じに学習できます。
セブンスコードで使えるスケール、ダイアトニックコード、セカンダリードミナント、リレイテッドなど、大切な事がたくさん書かれています。
ブルースの音楽理論的な考察なんかも書かれてあって、すごく勉強になった1冊です。
CDで実際に音を確認できるのもいいですね。
私、CD無くしてしまいましたが〈笑
この本を買って、もう十年近く経ちますが、未だに時々読み返しています。
やっぱり忘れてしまうので。
ちなみにこの本と上述のギタリストの楽典を勉強すれば、簡単な作曲もできるようになります。
CD付き ギターで覚える音楽理論 確信を持ってプレイするために 養父貴 著 新品価格 |
一般的なジャズ理論の基礎に関してはこれ1冊に大体まとまっております。
アプローチノートやテンションリゾルブなどについては触れられておりませんが、純粋な理論書としてはかなりわかりやすいと思います。
ギタリストではない方にとってもおすすめです。
というか、私はこの本についてはなぜかピアノで勉強していました(笑
これを下地に他の他の理論書に手を出してゆくと更に良い感じです。
その後は非常に難易度は上がりますが、和声学も学んで演奏に応用できれば、立派なギタリストの誕生です。
あとがき
40代でギターを始めるならば、まずは入門セットを買って、取り組んでみるのがいいです。
ハマったら、楽器屋に行って、好きなギターを買えばいいと思います。
もちろん気合いが入っている人はいきなり、楽器屋に行って良いギターを買って取り組んでみてもいいでしょう。。
総じて。
ギターというものは何歳になっても楽しめる素敵な楽器だと思います。
本記事を通して、少しでもギターに興味を持ってもらえたら幸いです。