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耳コピが苦手な人はNIRVANAがおすすめ
私は中学三年生の頃にギターを始めました。
それまで音楽経験は全く無く、音楽の授業も適当にやりすごしていたので、譜面が全く読めませんでした。
ギターのスコアにはタブ譜がついております。
それを見れば流石に押さえる所はわかるのですが、リズム符が読めないので、しっちゃかめっちゃかでした。
しかも、譜面見ていると肩がこるし、なんかお勉強っていう感じがして・・・。
教則本とかを読んでも、内容は譜面で説明されている事も多いので、全然理解できませんでした。
でも、ギターは弾けるようになりたい。
どうしようか。
当時の私は結構、真剣に考えていました。
熟考の後、譜面を読まないで行こうという結論に達しました。
教則本のコラムで「ギタリストには譜面が読めない人が結構いる」という記述を目にしたからです。
そういう人は基本的に耳コピで全てを済ませると。
その記述を間に受け、早速耳コピに勤しんでみました。
もちろん、全然できやしない(笑
一曲の出だしもまともに弾けない時期が一年ぐらい続きました。
大体毎日、気に入った曲のイントロのコピーを始めるのですが、全然できない。
3日ぐらい経つと、その曲に飽きるので、違う曲のイントロのコピーを始めるのですが、できやしない。
その繰り返し。
我ながら、ひどいですね(笑
そんなアレ過ぎる私が耳コピできるようになったきっかけはNIRVANAの曲でした。
耳コピに興味がある方で、オルタナティブ、ロックあたりを聞く方はNIRVANAの曲で練習してみたらいかがでしょうか?
本当の所、耳コピの精度、効率を上げるには譜面の読み方もそうですが、音楽理論も有用です。
耳コピができるようになりたい人は感覚を磨くだけではなく、理論も勉強するのが近道だと私は思っています。
ただ、パンク、ロック系の曲であれば、理論なんて何も知らなくても結構できてしまうものです。
バレーコードより押さえるのが簡単なパワーコードを覚えてしまえば、リズムギターは結構いけるのです。
NIRVANAはシンプルで格好いいので、きっと楽しんで取り組めると思います。
本記事ではその辺りについてまとめてみました。
NIRVANAについて
90年代、グランジの礎を築いたバンドです。
世界的に有名なバンドなので、ここで述べなくともいくらでも、情報はありますので、ざっくりと述べさせてください。
個人的にはグランジっていうと、音楽より、ファションというイメージがあります。
破れたジーンズによれたネルシャツがデフォルトですね。
音楽ジャンルとしてはオルタナという呼び名の方がしっくりきます。
ギターと歌担当のカート・コバーンはもう、この世にはいませんが、現在でもカリスマとして、多くの人に崇拝されています。
NIRVANAはCDより、LIVEの方が断然格好いいです。
カート、ガチでイケメンだと思います。
左利きギターだし。AB型ですし(関係ない)
ドラムのデイブはフーファイターズで歌とギターをやっています。
ジョジョ6部で同名のスタンドがでてきますね。
こっちもかなりかっこいいバンドです。
ちなみにカートの奥さんはholeのコートニーラブ。
holeもいいですよ。
NIRVANA並みに簡単な曲もあったりします。
NIRVANAはシンプルで格好良く、簡単
NIRVANAはシンプル過ぎ。
それでよくもまあ、あれだけの格好良いロックができたものです。
繰り返しになりますが、NIRVANAについてはCDより、LIVEの方がいいと思います。
バンドは基本LIVEが良いという意見が多いですが、曲として聞くならCDの方がわかりやすいです。
でもNIRVANAはLIVEの方がいい(笑
雰囲気、音色が良いです。
本当に純粋な「バンドの格好良さ」を体現している感じがしますね。
カートのメロとリフのセンスは絶妙だったと思います。
感性100%。
そんなかっこいいギターの大半は簡単にコピーできます。
ルートを確認して、パワーコードにするだけで、大体リズムギターはいけます。
ルートとは
上で述べたルートとは、ざっくりいいますと、コードの中の一番低い音を指します。
通常はベースが出している音です。
パワーコードとは
ルートに完全5度を加えた音です。
3度が入っていないので、メジャー〈明るい〉、マイナー〈暗い〉もありません。
完全5度とは何かというと。
インターバルという理論の初歩の話になるのですが、ルートからみて、7半音〈フレット〉高い音です。
ルートがC〈ド〉だとすると、ルートを1として数えた8番目なので、G〈ソ〉になります。
例えば、ベースがCを弾いていたら、あなたはCとGを弾けばいいんです。
ベースがCを「タン、タ、タン」と弾いたのなら、あなたはCとGを「タン、タ、タン」と弾けばいいんです。
抑え方はこんな感じ。
抑え方が汚いですが、勘弁下さい。
右手だけでスマホを持って、写真撮影するの、手がプルプル震えて、結構しんどいものなのですね。
左手ずらすと楽になるのです。
インナーマッスルが弱っているのか〈笑
人差し指がルート、薬指が完全5度になっています。
この抑え方を覚えて、左手人差し指をルートと見立てて、あちこちずらせば、パンクやロックならけっこう弾けちゃいます。
流れとしては、ルート、人差し指の動きだけコピーします。
あとはそれに上のような形で薬指を添えるだけです。
NIRVANAのリズムギターはこれで大体いけます。
正確にはオクターブ上の音も重ねて、3つ鳴らしている事が多いので、次のような感じです。
3つ目の音は人差し指で抑えている音のオクターブ上の音です。
ド・ソ・ドみたいな感じです。
ドを2つ鳴らしているので、ド・ソと2つ鳴らす場合とコードは変わりませんから、難しい方は取り敢えず、人差し指と薬指の2つだけでも良いと思います。
誤解を招きそうですが「2つより、3つ鳴らすほうが音が厚くなるでしょう」みたいなイメージです。
小指で抑えているのはオクターブ高いルートです。
ちなみにこの抑え方で、薬指を無くすと、オクターブ奏法になります。
ロック・パンクならこれでけっこう弾ける
パワーコードって、理論的には不完全コードなどと言ったりもしますが、別に悪い意味ではありません。
ギターって、不完全コードがむしろかっこいい楽器ですし。
パンク、ロックだけではなく、アニソン、ゲーム音楽とかでも、けっこう出てきます。
〈ダイアトニックチックに展開されている曲には大体合う演奏方法だと思います〉
Molly's lipsで実践
NIRVANAの曲の中でもとりわけ簡単なのが、Molly's lips。
正確にはThe Vaselinesのカヴァーなのですが。
この曲、2つのパワーコードを繰り返しているだけです。
リズムも単調だし、耳コピの練習にはうってつけです。
CD音源より、LIVE音源の方が断然格好いいので、そちらをご覧下さい。
〈本当はこのページに動画を埋め込みたかったのですが、非公式の映像を載せるのは怖いので、リンクで勘弁して下さい〉
以下のLIVE音源を確認したところ、CD版〈Incesticide〉に収録されているものよりも、全音分、高くなっております。
2フレット左にずらして弾けば、CD版の音になりますので、特に問題はないかと思います。
LIVEはちょっとベースが聞きづらいかもしれませんが、ギターはクリアなので、そんなに大変ではないと思います。
パワーコードの抑え方でギターを鳴らしてみて、音源と合う音はないか、確認してみてください。
パワーコードってあんまりハイなポジションで弾く事はないです.
5弦、6弦の1フレットから7フレットぐらいまでのルートを探してみて下さい。
正解はまとめに載せておきます。
NIRVANAの曲で他に簡単なもの
循環とあるのは同じ進行をずっと繰り返しているだけです。
Sliver 〈3コード〉
Territorial Pissings 〈3コード 循環〉
Smells Like Teen Spirit 〈4コード 循環〉
後はダウンチューニングにしないと音が出ませんが、You Know You're Right なんかも3コードで簡単ですねー。
鳴らしてみるとちょっと変ですが、ノーマルチューニングのまま、オクターブ高い音を拾ってみるのも、練習としてはアリかもしれません。
まとめ
上記のLIVE版のMolly's lipsはAとDのパワーコードを繰り返しているだけです。
ルートはAが6弦5フレット、Dが5弦5フレット。
〈ノーマルチューニングの場合です〉
人差し指をそこに合わせて、上述の抑え方でやれば音が合うはずです。
CDバージョンはGとCなので、上の動きをまんま左に2フレット分ずらすと、音は合うはずです。
リズムはその時のテンション、ノリです〈笑
Aをジャーンと4分で2回鳴らして〈Aの2回目は8分、付点8分とかそれぐらいの長さでも〉Dを8分×2、4分というフレーズが多いので、それをベースにしつつ、崩す感じですかね。
ざっくりですが「ジャージャン、ジャララァ」みたいな感じですね。
サビ辺りは「ジャララァー、ラララー」みたいな所もありますが。
この辺はノリと気分でよろしいかと思います。
この手のリズムギターはがっちがっちにリズムが、固定されて決まっているわけではないです。
癖で弾いているみたいな所もあるだろうし、演奏の度に微妙に異なるものです。
ガッチガッチにこうでなくてはならないという、イメージではなく、大体こんな感じかな〜、ぐらいのノリで取り組むと、けっこうにできるかもしれません。
冒頭の繰り返しになりますが、ギターの耳コピに興味がある方はNIRVANAで練習してみてはいかがでしょうか。
私ができたのですから、きっとできるはずです。