本記事は映画「天空の蜂」のストーリーのあらすじやキャストについて記述しております。
東野圭吾さんと言えば、誰もが知るベストセラー作家ですが、今から20年前に発表された「天空の蜂」が映画化されます。
監督は「20世紀少年」の堤幸彦さんです。堤さんといえば、少し前に天童荒太さん原作の「悼む人」も発表されてますね。
こちらも面白いので、おすすめです。
ふと思うに。先の大震災がなければ、「天空の蜂」はもっと早く映画化されていたように思えますね。
群衆の無関心さを攻めるようなストーリーは風刺的というか、とても興味深いです。
さて、今回の「天空の蜂」の公開日は9月12日です。まだ2ヶ月以上もありますが、楽しみです。
本記事では原作のあらすじやストーリーや映画のキャストについてまとめてみました。
Contents
ストーリーあらすじ(ネタバレあり)
1995年8月8日。自衛隊用のヘリ「ビッグB」が何者かにより、リモート操作されてしまいます。
このビッグBにはこのヘリの設計者・湯原の後輩である山下の子供・恵太が乗っており、恵太ごとヘリは何者かに強奪されてしまうのです。
それで結局このヘリは福井県の原発「新陽」の上に止まります。
このリモート操作の犯人は「天空の蜂」として、国内にある全ての原発を廃棄する事を要求します。
もし、この要求を飲まなければ、爆弾を載せた「ビッグB」ごと原発にぶちこむと脅迫をしてきます。
当然騒ぎになり、様々な意見が交錯します。
原発を止めようとか、原発を止めるわけにはいかないとか、とりあえず子供をなんとかするべきだとか。
まとまらない意見が飛び交う中、湯原は原発の開発者である三島らとともに事件解決の為に召集されます。
あれこれ情報を整理、推測するうちに実はこの遠隔操作の犯人はビッグBの開発関係者なのではないかという憶測が立ちます。
その根拠は理由は犯人が名乗った「天空の蜂」の蜂という部分。じつは開発関係者の中ではビッグBを蜂と呼んでいたのです。
それで湯原は1人だけ怪しい人物がいることに気がつきます。ヘリ開発の際に自衛隊から派遣された佐竹という男です。
実は容疑者の名前は雑賀というのですが、湯原は佐竹が雑賀孫市(戦国時代の武将です。鉄砲の雇兵団・雑賀衆のボス)が好きだったことから、佐竹が犯人ではないかと当たりをつけます。
そして、これは当たりで佐竹が犯人なのです。しかし、犯人はもう1人おり、それはなんと三島。
実は犯人達の狙いは原発を巡って、群衆の関心、議論を求めることだったのです。
その意味では犯人達の目論みは成功したと言えるでしょう。
佐竹も三島も原発に関して、重い過去がありました、佐竹は同僚を原発により、三島は息子を失っているのです。
その原因は群衆の原発に対する無関心、見ないふりをする態度にあると考えた彼らは今回の事件を画策したのです。
結局、ビッグBを取り返す作戦には失敗しましたが、恵太の救出にも成功したので、一応バッドエンドではないです。
しかし、実はヘリが原発に落ちたとしても計算上は被害は出ないと三島は考えていました。
あくまで群衆に原発の事を考えてもらうためだったので、被害が出ないのならば、落ちて問題になっていた方がいい。
そんな三島の心情と共に物語は終わります。
基本はサスペンスものですが、実に深く考えさせるストーリーです。
(後述のまとめ参照)
東野さんの作品は名作が多いですが、この作品はその中でも上位にくる出来だと思います。
キャスト
湯原役は江口洋介さんです。凄く似合っていると思います。
三島役は本木雅弘さんです。
もうすぐ50歳になるのですが、相変わらず凄くかっこいいです。シブガキ隊の頃はガチでイケメンだったと思います。
あらすじには書きませんでしたが、ヘリの開発部には赤嶺淳子という女性もいて、映画では仲間由紀恵さんが演じられるそうです。
この時点でキャストはかなり凄いと思うのですが、さらに続いて犯人の佐竹役は綾野剛さんです。
この人もガチでイケメンだと思います。
そして極めつけは、刑事・室伏役で柄本明さんも出演されるとのこと。
まだ、7月の時点ではあんまり注目されてないようですが、原作、監督、キャストとともにものすごく豪華な作品です。
まとめ
原作の最後に三島の「いつかヘリが原発に落ちていた方が良かったと思う日が来る」みたいな描写あるのですが、これはそれから16年程たった頃に現実になったように思えます。
流石に予知していたわけはないでしょうが、東野さんはやはりただ者ではないように思えてなりません。