本記事は箱根山が噴火したとした場合の影響と被害について記述しております。
先ほどニュースで箱根山の火口周辺警報が報じられました。
これはマジで危険だと思います。
なぜなら、箱根山は日本の火山の中でもっとも良く研究されていて、歴史や構造がかなり解明されているからです。
つまり、他の火山の噴火警報よりも断然信憑性が高いわけです。
噴火の予想の根拠に地震データの計測があるのですが、今年の4月1日から約1ヶ月間で大涌谷の地下を中心として、マグニチュード2未満の地震が150回近くも計測されたそうです。
火山が噴火する際には小規模地震が多くなる、というのは過去の歴史的な統計からも根拠がある事のようです。
さらに、5月に入るとこの周辺の温泉施設では蒸気の勢いが大きく増すという明らかな異変が起きております。
箱根町はハイキングコースに規制するなどの措置を行ったそうです。
箱根山はやはり紛れもなく生きている火山です。
2000年初頭にも同じような現象がありましたし、東日本大震災の影響でも大涌谷付近で一時的に地震が増えたなどが報道されております。
箱根山が実際に噴火したら被害・影響はどうなるのでしょうか。
実は箱根山の最後の噴火は3000年前という、遠すぎる昔の話のようです。
(厳密には12世紀の終わり頃に水蒸気爆発があったと過去の歴史書に記述があります)
その被害・影響としては、一昔前に流行った漫画「ドラゴンヘッド」で地震と火山の噴火により荒廃した日本が描かれておりますが、あのような事態も起こりえるかもしれません。
一説によると、箱根山の噴火のパワーは富士山の14倍とあります。この数字だけでも、甚大な被害・影響がでるのが予測されます。
そして、さらにヤバいのが箱根山が噴火すると、富士山も噴火する可能性があるということ。
富士山と箱根山は表面上からですと、全くわからないのですが、地盤はつながっているのです。
お互いに影響しあっているのです。箱根山が親分で富士山が子分みたいな感じですかね。
富士山が噴火しても、箱根山が噴火しても、両方の噴火につながる可能性があるというわけです。
過去の歴史的にみて箱根山の噴火で特にヤバい噴火だとされているのが、七万年前の噴火だったそうですが、この時は火砕流が横浜にまで流れ込んだそうです。
この際、火山流=ほぼマグマみたいな認識でいいと思います。温度にして数百度という暑すぎるマグマが横浜まで流れ込んでいたわけです。
現代でマジでそんなことになったら、地獄と化すでしょう。
被害・影響として多数の死傷者が出るのは間違いないでしょうし、国の機能も一時的にストップするかもしれません。
復興にも大分時間がかかることでしょう。
地形への影響ももちろんあって、地理も変わってしまうと思います。
過去の歴史的にも、箱根山に大涌谷ができたのだって、3000年前の噴火が原因ということが明らかになっているそうですから。
ちなみに、関東平野の関東ローム層は数万年前の箱根山と富士山の噴火によって出来たということも明らかになっております。
自然現象なので仕方ないことですが、恐ろしい歴史のロシアンルーレットみたいに思えてきます。