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中小企業に勤めるメリットとデメリット。給料や仕事内容について

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学生の就活では、大企業を志望する人が多くいます。
転職でも大企業を志望する人は多いです。

大企業に勤めるメリットを考えれば自然な事ですが、実は中小企業にもメリットはたくさんあります。

私はいろいろな会社の経理、職場環境を見てきたのですが、その中で感じた中小企業のメリット、デメリットについて述べてみたいと思います。

 

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出世しやすい

中小企業は大企業と比べて、人が少ないので、出世しやすいです。
また、出世争いも大企業に比べるとそこまで大変ではないでしょう。

出世して偉いポストにつけば、給料だって、大企業の平社員よりもらえることは多々あります。

ちょっと変な例えですが、野球で言えば「甲子園常連校の補欠」か「弱小校のレギュラー」どちらがいいか、というイメージではないでしょうか。

私としては後者がいいですね。試合に出た方が、楽しいですし。

大企業はやはりエリート、一般的に優秀な人が多いです。
そういう人達と争うのは、非常に疲れますし、労力と対価という観点で言えば、効率が悪い気がします。

レッドオーシャンですね。

中小企業は大企業に比べると、活躍の場が多くありますし、活躍が一目につく場合も多いです。
(その代わりミスも目につきやすいですが)

「自分の適正、能力などを考えた規模の会社に入る」というのは人生の戦略を考える上で、すごく効率が良いことだと思います。

 

幅広い業務を経験できる

大企業は組織がしっかりしているので、個々の社員がやる仕事の範囲もしっかり決まっています。

中小企業はそうではありません。
営業の社員が、総務や経理をやる事だってあるのです。

いろいろな業務を経験できることは、能力的なスキルアップもそうですが、自分の本当の適正も見えてきます。

中小企業にはたまに、とんでもなく優秀な人がいます。

それはもともとが優秀なのもありますが、仕事で幅広い業務経験を積む事によって、磨き上げられているからです。

 

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実力があれば高い給料をもらえることもある

ちょっと業種名などは言えませんが、36歳で月収150万円をもらっている社員の人を知っています。
その会社は20人程度の小さな会社です。

社長はもっともらっているんですけれどね。
意外に思われるかもしれませんが、中小企業でも大企業以上の給料をもらえることって結構あるんです。

これは役員レベルの報酬にしてもそうです。
上場しているような規模が大きな会社ですと、利益を役員の給料としてたくさん配分してしまうと、株主が黙っていません。

しかし、中小企業は基本同族会社なので、この点あまり問題はありません。
(税務署は怖いですが)

社長の給料は大企業に比べて、自由に決められるのです。
社長がたくさんもらっていれば、従業員も当然高くなる傾向にあります。

 

同族会社とは

本題とは関係ないですが、同族会社というのは、ものすごくざっくりいうと、株主と役員(その家族とかも入ります)が、同じ人物である会社をいいます。

例えば、あなたが100万円出資して、会社を作り、そこの社長をやったとしましょう。
出資者(株主)と役員はあなたですよね?
めちゃくちゃざっくりですが、社長と株主が同じ人物の会社を、同族会社といいます。

普通は社長があなただとしたら、株主は別の人です。

株主がお金を出し、社長は経営に専念するイメージですよね。

会社を運営するためのお金は株主が出していますので、儲かったら、株主にお礼として配当を出します。

株主がわざわざお金を出資するのは、会社が儲かった時に配当をもらえるからです。
お金を貸して、利息を取るようなイメージです。

だから、通常であれば株主は会社に利益を残しておいてもらわないと配当がもらえなくなって困ってしまうのです。

でも、同族会社は、上記の例ですと、株主も社長もあなたです。
会社から利益を根こそぎ、給料として持っていっても問題がないのです。

法律的にはいけないのですが、株主(自分)が役員(自分)に文句を言う、訴える事になりますから、実質的的に問題はありません。

この会社が上場して、投資家から2000万円出資してもらったとすると、この会社は同族ではなくなります。

投資家達はもちろん、配当目当てです。
あなたが会社に利益を残さず、全部給料としてぶんどってしまったら、投資家達はブチ切れるでしょう。

大企業は確かに莫大な利益がでますが、利益配分の自由性という観点で言えば、同族が多い中小の方に分があるのです。

 

日本の会社の7割が赤字なのは

日本中小なんてほとんど赤字だろ。

なんて言う方もおりますが、これ、厳密には違います。
実際には儲かっていても、節税のため、わざと赤字になるようにしている会社がかなり多いのです。

多くの場合、ちょい赤にするぐらいが税金的な面で都合がいいのです。
多くの中小企業は同族なので、ある程度の節税策を施して、赤字にしても問題はありません。
(ここもやりすぎると、税務署が怖いですが)

会社によっては決算賞与を出す所もあると思いますが、これはその最もたる例です。

利益を出して、税金として国に納めるなら、利益を全部従業員に給料として払ってしまって、仕事のモチベーションを上げてもらった方が売上向上につながりますし。

売上規模が比較的大きい中小企業で赤字の場合、給料で還元されているケースは結構多いですね。

大企業ではこうはいきません。
なぜなら、最後に株主への利益の分配があるからです。
その代わり、安定的に莫大な利益がでますので、基本的な給料も高いのです。

 

福利厚生が弱い

これはデメリットですが、間違いなくそうですね。
中小企業では、社会保険すら入っていない会社もあったりします。

また、休暇や手当なども大企業と比べると、一般的にかなり低い水準と言えるでしょう。

 

潰れてしまうリスクがある

これはそのままデメリットです。
やはり、大企業に比べて、中小企業は財務体質が弱いですので。

ただ、中秋企業でも老舗の会社はかなり安定している所も多いと思います。

創立何年のベンチャー企業には弱い所は多くあるようです。

 

ブランドがない

やはり大企業はネームバリューはあります。
住宅ローンを借りる時もそうですし、合コンでもモテます。

 

まとめ

中小企業と大企業。
「そんなの大企業がいいに決まってるだろう」

そういう人は多いかと思いますが、中小企業にも良い所はたくさんあります。
私としては価値観の問題だと思っています。

これからの時代は終身雇用が壊れて、個人の力が大切になってくるはずです。

大企業はスポットの業務になりがちですから、全体の業務が認識しづらいという事があります。

総合的な業務を行う機会が多い中小企業の方が、将来的に良い、という見方も普通にできるのではないかと思います。

 

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